Linux ISO作成後にブータブルUSBを初期化する方法とは?

たくさんの Linux ディストリビューションを試している最中、「さあ、次は何のディストリビューションを試そうか」と Mac に USB を挿したのはいいのだが・・・。
Mac が USB を認識しない
とある Linux ディストリビューションのインストーラを仕込んだ USB メモリをフォーマットして、元に戻そうかと USB メモリを自分のMac に挿たのはいいが、Mac が USB を認識せず、Mac にマウントできない状態に。
え?なんで?
と考える時間ももったいないと、早速 Google 先生に聞く。
いろいろ見ていると、
- USB そのものが破損しているため認識していない
- こうなっては買い替えしか方法はない
などといったネガティブワードしか調べることができず、諦めモードに。
実は、少し前にも同様なことがあって、その時は古い USB を使っていたし、なんなら端子が曲がっていたのを無理やりまっすぐして使っていたものだから、これは寿命だと諦めて、ミニマリストらしく潔く捨てたことを思い出す。
ただ、今回はまだ買って数日の新しい USB。
確かに、職場のお金で何かの請求と一緒についでに買ってもらった安物ではあったけど、こんなにあっさり逝くか?
そんなこんなで、悪いことはしてはいけないんだなと、妙に納得しつつゴミ箱に投げ捨てる前に、ふと Linux パソコンに刺した時、
「あれ、認識してるやないか〜い!!」
この瞬間、僕は悟ったのです。
ブート USB として作ったから、Mac では認識しなかったのだと。
そうとわかれば、こっちのもの。
再度、Google 先生に聞いてみる。
『 ブータブル USB の初期化方法』
・・・答えはあっさり出てきたのです。
Windows 10 はGUI で、Mac はコマンドで解決!
ブータブル USB を初期化する方法は、Windows PC では比較的簡単にできるようだが、ご存知の通り、私のパソコンは Mac Book Pro。
Mac で解決できる方法にこだわってみる。
今回はブータブル USB を初期化するという名目で行ったことではあるが、ディスクユーティリティでは見えないボリュームを削除したり、外付けHDDがまったく認識しなかったりといったことに対する問題もこれで解決できるかもしれないので、一度試してほしい。
Mac では CUI (コマンドライン)で行っていくが、基本的にはコピペで解決できると思う。
ただし、使い方によっては Mac そのもののシステムを破壊することにもなるので注意してほしい。
ターミナルを起動した後の操作は3つ
まず、「アプリケーション」から「ユーティリティ」フォルダを開き、ターミナル.appを起動させよう。
起動したら、ここからは3つのコマンドを記入するだけ。
diskutil list
「diskutil」コマンドは、ディスクの消去や、パーテーションの分割など「ディスクボリューム」の管理を行うコマンドで、言ってみればGUI の「ディスクユーティリティ」と同じ操作が可能になる。
その上で、「diskutil list」コマンドは、指定したボリュームのパーテーション一覧を表示することができるコマンドだ。
diskutil list
「diskutil list」コマンドを起動すると、ずらっとボリュームが表示される。
この時点で吐き気がする人は、悪いことは言いませんので素直に 1500 円出して新しい USB を買ってください。
なんなら、安いやつなら 1000 円以下で買えますから。
今回の私の場合、8GB の USBメモリなので、この「disk2」が該当する。
しっかりと bootable USB って書いているしね。
diskutil unMountDisk
それでは、先ほど確認した /dev/disk2 を強制的にアンマウント(Macのシステム上の認識から取り外す)するコマンドを打つ。
diskutil unMountDisk /dev/hoge
ここでの注意は、初期化する USB をきちんと確認すること。
間違って Mac の本体のディスクをアンマウントすると最悪の場合、Mac が使えなくなります。
hoge のところには、確認したデスクの数字を入れる。私の場合は、
diskutil unMountDisk /dev/disk2
という感じ。
このコマンドを打つと「Unmount of all volumes on disk was Successful」と表示されるはずだ。
これで USB メモリはマウントが解除されたことになる。
ちなみに、「diskutil」 のマウント解除には「unMount」と「unMountDisk」の2つのコマンドがあるが、USB メモリ全体をマウント解除する場合は、「unMountDisk」を使う。
「unMount」では、パーティション単位でのマウント解除となるので、詳しい人は使い分けてほしい。
diskutil eraseDisk ExFAT Untitled /dev/disk hoge
では3つめのコマンドを入力していく。
diskutil eraseDisk ExFat Untitled /dev/disk4
しばらく待ったのちに「Finished erase on disk」と表示されればOK。
diskutil eraseDisk のあとの ExFAT Untitled は、「ExFAT」という形式でフォーマットし、「Untitled」という名前をつけるという意味。
フォーマット形式を変更したい場合は、
/dev/disk hoge の部分はさきほどと同じように、ご自分のフォーマットしたい USB がどれなのかを確認して disk を選択する。
以上のコマンドを入力すれば、以前と同じように USB を使用することが可能になる。
ただし、本当に物理的に USB が破損していた場合は上記のコマンドでは戻らないこともあるので、その際は素直に買い直すようにしてほしい。
壊れた USB を MacBook にさして、Mac 自体が壊れたら元も子もない。