Mac の音声の録音方法を解説。動画・音声をキャプチャする。 Skype、Zoom、QuickTime Player も音声録音可能に


Mac で Zoom や Skype 通話の録音をするときに、相手の声が録音できないんだけどどうしたらいいの?
Mac の内部音声の録音をしたい。
今回は、こんな疑問にお答えします。
「大事な Skype や Zoom での会議の内容を録音しておきたい。」
「普通に録音しているだけでは内部音声が録音できていない!どうして!?」
と思われている方も多いのではないでしょうか?
私も以前コンサルをしていて、大事な内容だったので音声を録音しようと思ったら相手の声が録音されておらずまったくの独り言だった、なんてこともありました。
実は、Mac を使った Zoom 会議や Skype 通話の内容、 YouTube の音などの内部音声を録音しようとしたら普通に録音するだけでは相手方の声などが録音されないということがあります。
しかし、あるアプリを使うだけで簡単に録音できるようになり、Zoom 会議などの録画、録音も可能になります。

Mac の中から流れる内部音声を録音するためには、無料ソフトをインストールして設定するだけで可能になりますよ。
在宅ワークで音声通話が増えている現在では、大事な会話を録画する機会も多いと思うので、あとで「録音できてない」なんてことにならないように、設定をしていきましょう。
画像のとおりに設定するだけなので簡単ですよ^^
Mac 初期設定では内部音声の音声録音ができない?
Mac を使って Skype にて音声通話をする人も多いと思います。
私自身も Skype や Zoom などよく活用していますし、コンサルティングをしていた頃は一日のうちほとんどで Skype 通話していたなんてこともありました。
ただ使っていると、ある問題が発生します。
Mac で音声通話をする場合に、Skype や Zoom を使って会話をしていて、その会話内容を録音しようと思った場合、Mac の初期設定のまま録音しようとすると、こちらの声は録音されるが相手の声が録音されないのです。
これに参りましたね。
大事なコンテンツだったので録画してあとで動画を編集しようとしたら相手方の声が録音されておらず、自分の独り言だけでしたから。
これは気持ち悪かった^^;
意外と知られていないことかもしれませんが、Mac の初期状態では内部音声の録音って出来ない仕様になっているんです。
Mac の音声・通話内容を録音するために必要ソフト3つ
まずはじめに私の通話環境をお伝えします。
といっても特別なものは何もつけておらず(いわゆるオーディオインターフェイスなど)、新品の iPhone についてくる Lightning コネクタイヤホン ( Apple EarPods with Lightning Connector)を Mac のイヤホンジャックにぶっ挿して使っているだけ。
マイクもついているのでこれ一本で音声入力も、YouTube などの視聴もできます。
(もちろん Skype での通話を多用する場合はきちんとヘッドセットを購入した方がいいと思います。USB に挿すタイプなど様々なものも購入できると思います。)
使用機材としては基本的には Mac と Lightning コネクタイヤホンをイヤホンジャックに挿すだけで OK なのですが、このままでは Mac の中で鳴っている音声や通話内容を録音することができません。
環境構築のために必要なソフトがあるので、まず初めに紹介しておきますね。
- Soundflower
- LadioCast
- QuickTime Player
の3つのソフトを使います。以下でそれぞれの役割を解説します。
Soundflower
音声入りの動画(画面キャプチャ)を作るために使用します。
Soundflower は、入力と出力ともに対応した仮想オーディオデバイスで、Mac にインストールすることで、システム環境設定にSoundflower(2ch) と Soundflower(64ch) が追加されます。
LadioCast
ミキサー機能を追加します。
動画や音声を録音する際に自分でも音声を聞けるように(モニタリング)するために必要なソフトです。
QuickTime Player
Mac の動画キャプチャや音声録音をするために使用します。macOS 標準でついているアプリですね。
Mac での通話音声を録音するための環境設定
それでは実際に紹介したアプリをインストールして設定していきましょう。
Soundflowerのインストール
まずは Soundflower をインストールしていきましょう。
こちらから Soundflower の公式サイトに行き、ページ下部の Assets から Soundflower-2.0b2.dmg をダウンロードしてください。

Soundflower の dmgファイルをマウントしてファイルを開きます。

その中にある『Soundflower.pkg』をダブルクリックもしくは、右クリックすると、ダイアログが表示されます。
これは「開く」でOK!

インストーラーが起動。
「続ける」をクリック。

インストール先を選択。
特にこだわりがなければ何も変更せず「インストール」をクリック。

インストールはサクッと完了するはずです。

もうインストーラーは必要ないのでゴミ箱へ。

無事インストールが完了すると、
『システム環境設定 → サウンド』
にSoundflower(2ch)、Soundflower(64ch)が追加されています。

Macで音声録音をするためのSoundflower設定

ここで設定。
出力側は『Soundflower(2ch)』を選択。

入力側は、デフォルトの内蔵マイク、もしくはイヤホン等を使用してる場合は外部マイクを選択しておけば OK。
LadioCastのインストール
では次にLadioCastのインストールです。

App Store で『LadioCast』と検索し、アプリをインストールしましょう。

無事インストール完了。
アプリケーションの中から「LadioCast」を起動し、設定を進めます。
Macで音声録音をするためのLadioCastの設定

まず左の入力側から設定します。
- 入力 1:Soundflower(2ch)
『メイン』と『Aux 1』にチェックを入れておく
- 入力 2:内蔵入力
『Aux 1』のみにチェックを入れておく
次に右側の出力側。
- 出力メイン:内蔵出力
- 出力Aux 1:Soundflower(64ch)
これでMac内で鳴る音声や動画をキャプチャすることができます。
Skype や Zoomを使用する際は、この設定でOK!
QuickTime Playerでの設定
Mac には標準で QuickTime Player というソフトがインストールされています。
このソフトを使えば、音声や画面キャプチャも簡単にできますが、QuickTime Player での設定が一つ必要なので合わせて解説しておきます。

QuickTime Playerを起動し、ファイル → 新規オーディオ収録 などをクリック。

オーディオ収録をクリックすると、録音画面が出ます。
録音マークの右側にある『 v 』マークをクリック。

マイクの中から、『Soundflower(64ch)』を選択してください。

試しにヘッドフォンのマイクに喋ってみて、インゲージが動き音が認識されれば設定は完了です。
以上のように、Soundflower、LadioCast を活用することで、Mac 内で鳴っている音声もクリアに録音することができます。
Skypeでの通話の録音をはじめ、QuickTime Player を使用した音声コンテンツの作成、YouTube やゲーム実況の録画など大いに活用できるはずです。
もちろん、今回の方法で録音した音声は、LadioCast を通して内部でミキシングされ、そこで録音されるため、外部スピーカーで出力して録音したものより音もクリアに録音することができます。
Mac の初期設定のままではこういった録音が難しかったのですが、無料のアプリを使うだけで簡単に設定できるのも Mac の強みでしょう。
Windows は有料のソフトが必要だったりしますから。
今回はイヤホンジャックを使用していますが、USB 接続のヘッドセットやマイクでも同じように設定は可能(LadioCast で入・出力先を選択するだけでいい)です。
注意点として、Soundflower は Mac のシステムにインストールされているが、LadioCast はアプリとして使用するため、常に起動しておかないと音声を聞くことができません。
ここだけに注意しておけば、より快適な Mac ライフを送れることでしょう。